坂本龍一 Japan Tour 2005のライブを観る。最近の癒しや映画音楽の感覚で来た人には冷水を浴びせ掛けるようなノイジーで先鋭的な、真にかっこいいライブ。
元曲に近いテンポの「ビハインド・ザ・マスク」にスティーブのドラムと教授のボコーダーが心地いい。
ソロ初期の曲が「CHASM」と同じ世界感で処理され蘇る。
いかにスケッチショウや「/04」を通過した事が今回のライブに影響を与えているかが伺える。
後半「CORO」のノイズ合戦に始まりウインター・ライブを思わせる「HAPPY END」ラストの「the end of europe」まで、このメンツを集めた意図を痛感。「World Citizen」を聴きながらいつか、このメンツにデヴィッド・シルヴィアンを加えたライブの実現を幻想してしまった。