「コーカサスの白墨の輪」 

三文オペラ」のブレヒト作、串田和美演出松たか子主演の「コーカサスの白墨の輪」をみてきました。世田谷パブリックシアターにて。
よく、芝居は役者と観客のキャッチボールで作られるといいますがそれを最大限に具現化された舞台でした。ステージ上にも客席がある対面式のセットで開場時からステージにいる役者の脇を通って席に向かい、幕間にはステージ上でグルジア産のワインを楽しめ、そのまま2幕の裁判の傍聴人になる趣向。革命で殺害された知事の子の育て親になる女性の旅を、皮肉とユーモアで包み、とても清々しいラストを迎える内容です。
松さんはもちろん、新選組!で伊藤甲子太郎を好演していた谷原章介が多国籍なアンサンブルで光っていました。串田さんは日本でもっと評価されるべきだと思います。

谷原章介は「華岡青洲の妻」でもいい味わいみせてるね。2枚目過ぎて大丈夫なのかと思いきや。田中好子の恐すぎる怪演が光る。和久井映見は完全復活。