君のすべて 手に入れたあとに
愛の倫理 確かめたら
昨日よりも 少しだけ今日は
愛してる そうつぶやいた


幸せの洪水 目の前にして
君とぼくの未来はもう 水の中 沈んでく


愛してるって 言っても 間にあわない
君の右手を 離さない


産まれた時 手にいれたものは
百万の 幸せのかけら
昨日よりも 強い高波を
求めて 走ってきた


幸せの洪水 目の前にして
ただ立ちすくむだけで もう
子供達 大人達


運ぶ舟も 間にあわない
朝のニュースも 間にあわない
紙の言葉に すがれない
君の 右手を 離さない


昨日よりは 長く生きれない
溢れる 幸せ 持っても


海が粉々に 砕けてく
サーフボード 降りる時がもう
すぐそこで 渦巻いて


舟は何を乗せてゆく
舟は何を捨ててゆく
波の先に辿りつけない
幸せ 掴む 手が沈む
愛してるって言っても 間にあわない
君の右手を 離さない


「幸せの洪水の前で」

どーでもイイ、ブツの話。酒屋の店先で50円で売られてた、昔のサントリーのオマケグラスで飲んでるんすが、このオマケグラスがまた、すごくいいんですわ。

70年代ころのものか?おそらく倉庫におきっぱになってたのを引っ張り出して店頭でうっとばしてる代物なんだろうけど。フランスのサン・ルイのパクリっぽく取り繕った型モノなんだよね。これが。

しかし自分にとってはお金じゃない逸品と化してる。普段使いとして、まさに得難いグラスなんです。素材、サイズ、重さ、色。口当たり。これが偶然にも、この安物の中にすべてそろった悦び。再発見の真骨頂ですわ。
今月のロハス雑誌クウネルで、スタイリストだったか料理研究家だったかが、古いジャム瓶をグラスがわりにしてる写真載ってたけど、あれも、その人の中で、すべての得難いなにかがそろってたんだなと。この道何年つう人が辿り着いた、ある種、スカスカな透き通った、ポカンとした境地。
燃えないゴミ同様の物にここまで「世界」を感じるオレもオレだが。酒に酔う前にモノに酔う春の夜。

サディスティック・ミカ・バンド

ミカバンド行ってきました。
巨大なシャンデリアが浮かんだセットはラストワルツのようで、やっぱり最後かなと思った。
いきなり黒船完全演奏に始まり、21曲叩きまくった幸宏さんの勇姿にウルウル。
ブギメドレーのカエラのキュートなボーカルとアリエヌ共和国の奥田民生の男気ギターに痺れ、加藤さんの笑顔に胸熱くなりました。私の真後ろに小山田圭吾夫妻が座ってました。

今回のライブの成功は新曲の完成度が高かったし、ライブで再現できる力量の彼等だからこそ、同窓会臭を微塵も感じさせないものになったのだと思う。
「天晴」を無かったものとして「黒船」と同じ世界感の洒落と美意識が幸宏さんの音響風味をスバイスして蘇ったというところ。
楽屋には5/18のHASのライブのからみで、桑原茂一氏もいました。
さて「雷電」は演奏されるのか?