ブルータスの買い物特集。ヒジョーに勉強になりやした。例のNIGOの近況と、某バイオリニストの運命的買い物の対比がキいてます。名器ストラビバリウスを買うまでの話は単なる買い物自慢を超えてちょっと感動。それにひきかえNIGO氏の買い物リストのとっちらかりぶりは相変わら
ず気の毒なほど。逆にブルータス編集部が彼のことをどう思ってるかがよくわかるイヤミな誌面構成となってます。NIGO氏いわく「買い物しなくなったら僕も終わり」って、もはや、あらゆるレア物を手にできる立場になってしまった彼にとって、捜すべきレア物はすべて消失してしまったわけで。どんなブツを自慢しても、それは楽屋オチ。よって自己存在意義も消失。みずから無意識のうちに「オレ終わったよ…」宣言に。
ワシ自身この時代にあって、買い物とはなんぞや、と考えさせられました。買い物ひとつで、ある者は空虚へ。ある者は豊饒へ。
単なる物欲を超えた世界への門が、真のお買い物。うつわ一つに宇宙を見ることもありますやろ。