反日デモ

昨日はさすがに当局もデモを封じ込めにかかるのかと思いきや。またもや傍観。共産党も一枚岩でなくコントロールできていないことの現れか。
このデモは「体制批判のガス抜き」であると同時に台湾問題に介入してくる米日への牽制でもあるという2面性をもっている。大旨そんなところだろう。
それより注目していきたいのは学生ら民衆を路上に放ってしまったことで今後この運動が反体制運動にシフトするかだ。彼等は快感を知ってしまった。「愛国無罪」を免罪符に掲げれば暴力も許容されるという幻想を抱かせたのではないか。やがてその暴力が政府に向けられるのは時間の問題か。天安門事件の時と時代は大きく様変わりしていることに当局はきづいているのだろうか。
中国のインターネットはある程度当局の監視下に置かれている状況のようだが外からの情報を止めることは出来ない。インテリ層や学生は自分らがどれだけ歪な政治体制の国に居るのかを知っている。とりわけ最も不満を持っているのは企業経営者達だろう。商売をするうえで大きな障害になっているであろう「共産党」の存在。巨大な役人の権力。幹部への賄賂無しでは成功できない。これまで持ちつ持たれつでやってきたであろうこの関係もこれだけ経済力が拡大してる今、企業も寿命の尽きようとしている共産党から自分らの都合のいい政治体制に作り替えようと当然画策してくるはずだ。

路上に放たれた民衆。コントロール不能になるのは時間の問題か。
そんななか置きざれにされそうなのが地方の農民。富める中国と貧しい中国。
分裂の可能性も高い。
■モーリー氏「ええじゃないか」現象http://morley.air-nifty.com/movie/2005/04/mp3_1fd7.html