□皇太子様の記者会見 より

 批判ばかりされた 子どもは

 非難することを おぼえる

 殴られて大きくなった 子どもは

 力にたよることを おぼえる

 笑いものにされた 子どもは

 ものを言わずにいることを おぼえる

 皮肉にさらされた 子どもは

 鈍い良心の もちぬしとなる

 しかし、激励をうけた 子どもは

 自信をおぼえる

 寛容にであった 子どもは

 忍耐を おぼえる

 賞賛をうけた 子どもは

 評価することを おぼえる

 フェアプレーを経験した 子どもは 

 公正を おぼえる

 友情を知る 子どもは

 親切を おぼえる

 安心を経験した 子どもは

 信頼を おぼえる

 可愛がられ 抱きしめられた 子どもは

 世界中の愛情を 感じとることを おぼえる

ドロシー・ロー・ノルト

(「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」アーネ・リンドクウィスト、ヤン・ウェステル著/川上邦夫訳)

皇太子殿下の記者会見。公的な場で「美しい日本語」を聞ける数少ない機会。会見の中で引用されていた詩。寛容、賞賛、公正、友情、安心、愛情 最近忘れがちになる言葉。子供への教育の重要さ。
PISAでトップクラスのフィンランド。その結果をみて「ゆとり教育」を掲げていた日本の狼狽振り。また小手先を換えただけの施策。子供をとりまく環境が違うということに気がつかないのだろうか?教育制度だけでなく親の問題でもあるが。
Nマークのバッグ抱えた多くの子供らが夜コンビニの青白い蛍光灯の下でたむろしてる光景。
この国のごくありふれた姿。